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ウェブサービス「Get Localization」による、多人数翻訳プロジェクトが面白い

date: 2013/10/25 06:50
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「Space Engineers」の翻訳プロジェクトが数日前に立ち上げられ、なんとプリローンチから昨日のアーリーアクセス開始までのたった1週間だけで7ヶ国語(翻訳作業が終了しているロシア語を加えると8ヶ国語)に対応するという驚異のコミュニティーパワーを見せ付けてくれたのですが、このローカライズ作業で使われた「Get Localization」というウェブサービスが中々面白かったので、メモがてら紹介します。

調べてみると「ETS2」のローカライズにも使われたようです。
チェコで流行っているのかな?


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このサービスの使い方はいたって簡単。
アカウントを取得してログインし、左カラムから原文を選択。
上部に表示された原文を見て、下部のテキストボックスに翻訳を入力し、「保存&次の文へ移動」ボタンを押していくだけ。

開発元による原文の文脈や使われている箇所に関する注釈(context)や、翻訳者からの追加質問とそれに対する回答が右カラムに表示されるので、それを手がかりに翻訳していきます。
あるいは、他の翻訳者にアドバイスを求めるメモを残すことも可能です。

このアプリケーションの軽快な動作につられて、あっという間に何項目も翻訳してしまいましたが、「Space Engineers」のサポート言語に日本語がないのでこの作業はおそらく無意味なものになるでしょう……。
将来的に日本語フォントもサポートされると嬉しいですが、やっぱり難しいと思います。

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もうひとつの目玉……というかこっちが「Get Localization」の真価なのですが、複数人の共同作業に適したシステムになっています。
他のユーザーの翻訳が誤っている場合、あるいは他に適訳があると思う場合は、別の内容を投稿することもできます。
これは過去の翻訳を上書きするわけではなく、それぞれ別に候補として表示されます。
第三者はどちらが適切かを判断して投票し、支持率の高い方が最終的に採用される仕組みになっているのです。

スピーディーなローカライズの背景には、コミュニティーの熱意だけではなく、他にもこういう仕掛けがあったのですね。
多数決で翻訳の妥当性を決定してもいいようなローカライズにおいて、この仕組みはかなり便利だと感じました。
ただし作家性を必要とするような、文学的であったり芸術的であったりする作品においては、必ずしも功を奏するとは限らないでしょうが。

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