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夢にまで出てくる「Super Hexagon」レビュー、難易度はHardから

date: 2012/12/23 15:50 | update: 2013/02/13 19:20
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2013/02/04: Hyper Hexagonerまでクリアしてから、改稿。

今年もジャッカスさんからゲームのギフトが届きました。いつもありがとうございます!
(ちなみに去年いただいたのは「Dinner Date」で、それはもう色々な意味で泣いて喜びました)。

Super Hexagon」は「VVVVVV」の開発者として知られるTerry Cavanagh氏の制作によるもので、2012年9月にiOS版がリリースされ、3日間で1万セールスという大ヒットを記録した作品です。
その後11月末にSteamにてWindows PC版とMac OS X版がリリースされました。また2013年1月にはAndroid版もリリースされています。
Terry氏の開発ブログではAndroid版のレイテンシー問題(タッチしたときの反応の差異)について言及されていましたが、各版に大きな差はないと思われます(あるとしてもプラットフォーム固有となるリーダーボードシステムくらい)。

価格は2.99ドル(今回のホリデーセール対象外です)。
当然シングル専用のゲームですが、4.99ドルで2個セットも販売されています。


シンプルなルールと壮絶な難しさ

ルールは簡単。自機となる矢印を動かし、中心にある六角形(ヘキサゴン)に迫る壁を避け続けます。
操作方法は「左」と「右」だけ(カーソルの左右やマウスのクリックなど、入力方法はいくつかあります)。
60秒避けきればステージクリアとなります。
もちろんそのまま自分の限界まで挑戦し続けることも可能です。

しかしこれが難しいのなんのって!
上の動画は実際に自分が撮影した、難易度が一番低い「Hexagon」ステージのものです。
一番低いといっても、表示された難易度は「HARD」となっていて、以降「HARDER」「HARDEST」と続きます。
このたった60秒をクリアするのに、実は1時間近くかかってしまいました。

「いや動画を見れば、相当難しいことくらいわかるよ」と多くの人は思うでしょう。
しかし見るのとプレイするのとでは感覚が全く異なります

実際にプレイしないとわからない難しさ

このゲームにはいくつか「いやらしい」ところがあって、「ステージ自体が回転している(しかも逆回転したり速くなったりする)」「BGMのビートに合わせて自機と六角形が微妙に揺れている」「六角形が五角形になるなどフェイントを挟んでくる」というプレイヤーの感覚を惑わせる仕掛けがされています。
このゲームは壁に当たらないように自機に「正しい角度を与えてやる」のが操作の全てなのですが、それらの仕掛けのせいで相当難易度が上がっています。

つくりがシンプルな一方で、その操作感を含め、ゲームバランスは非常によく練られていると感じます。
すぐにリトライが出来るので、何度も何度も挑戦する身としてはありがたいですし、リーダーボードに載っているフレンドの記録は励みになります。
また軽快なチップチューンもモチベーションを上げてくれます。

一見、反射神経が重要で、「アドリブ」を要求されるアクションゲームのように思われるかもしれません。
しかし実際のところ、壁の動きにはいくつかのパターンが存在し、繰り返しプレイすることで徐々に回避できるようになるのです。慣れてくれば視野も広くなり、直近の回避だけではなく、その次に向けた正しい動かし方もできるようになります。
これが本作の面白いところで、最初は「こんなの絶対無理じゃボケ!」と思っていても、反復練習をすることで体が操作を覚え、スコアが伸びていくのです。また苦労の末に一度クリアすると、以降は意外と簡単に60秒持ちこたえられるようになるのも不思議で面白いところです。
この辺は「Bit.Trip Runner」の死に覚えに繋がるゲーム性だと感じました。
自分の場合、あえて1つ上の難易度に挑戦してより速い壁に目を慣らしてから戻ってくると、簡単に記録更新できるようになりました。苦戦している人はお試しあれ。

それは「インディーズゲーム」という言葉が、「カジュアルゲーム」と同義であった頃。
開発能力や予算などによって制作できるゲームの内容が限られていた、2009年以前の小作品のように見えるかもしれません。
しかし「Super Hexagon」の持つゲーム性は、原始的でありながら革新的です。
「できなかったことができるようになる」という喜びを、久々に思い出させてくれた一作となりました。

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