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「LoL」ADルーンとAR Pen.ルーンの比較検討

date: 2012/09/18 18:44
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いつものようにRedditのLoLに関するディレクトリを眺めていたら、「Attack Damage (AD)」と「Armor Penetration (AR Pen.)」のルーンはどちらがより多くのダメージを出せるのか、という検証動画話題になっていました

正直に言えばこのレベルの計算は、当然理解しておくべき基礎知識です。
本記事ではこの動画を使って、ルーンの組み合わせの良し悪しとダメージ計算について説明します。
また以前書いた必須ルーンの記事の「Greater Mark of Strength」の項目で、ADAR Pen.を混ぜる理由の説明を省略していたので、あわせて解説します。


ADとAR Pen.ルーンの比較検討

この検証動画は、ADAR Pen.ルーンの組み合わせを、特定の条件下で比較したものです。

ここでいうルーンとは具体的に、Mark(赤)とQuintessence(紫)に装着する以下の4つを指します。
ちなみにルーンはMarkには9個・Quintessenceには3個まで、自由な組み合わせで装着可能です。

  • Greater Mark of Strength (Attack Damage +0.95)
  • Greater Mark of Desolation (Armor Penetration +1.66)
  • Greater Quintessence of Strength (Attack Damage +2.25)
  • Greater Quintessence of Desolation (Armor Penetration +3.33)
攻撃側の条件
攻撃側のルーンの組み合わせ
Mark Quintessence 合計AD 合計AR Pen.
Page 1 Strength x9 Strength x3 15.3 0
Page 2 Desolation x9 Desolation x3 0 24.93
Page 3 Desolation x9 Strength x3 6.75 14.94
Page 4 Strength x9 Desolation x3 8.55 9.99
Page 5 Desolation x6
Strength x3
Strength x3 9.6 9.96

Page 1は合計12スロットすべてにADルーンを装着した場合、Page 2AR Pen.を装着した場合になります。

検証に入る前に、Page 4Page 5の合計数値を見比べてください。
Page 5AR Pen.でわずか0.03劣りますが、ADでは1.05も上回っています。
この組み合わせの優秀さがおわかりいただけるでしょう。

この検証ではLv.1時のADを50、Lv.18時は175と想定して計算しているようです。
AD CarryのLv.1時の基礎ADは、最大がGravesの54.1で最小はTeemoの47.5、その他の多くは50.0前後に集中しています。現状では最初に攻撃アイテムを買うケースも少ないので、妥当な数値と言えます。
これに対してLv.18時の175という数値は根拠が薄く、どうやって算出したのかわかりません。とはいえADの数値が上下しても、結果の順位が入れ替わるわけではないので検証上は問題ないでしょう。

防御側の条件

防御側(攻撃を受ける側)はSeal(黄)のスロットに「Greater Seal of Resilience (Armor +1.41)」を9個装着したAsheを想定しています。

防御側のルーン
Seal 合計AR
Page 1 Resilience x9 12.69

ルーン9個の合計ARは12.69であり、またAsheのLv.1時の基礎ARは14.9、Lv.18時は72.7となっています。

検証結果

ダメージ計算の仕組みについては後述

想定した数値
Lv.1 Lv.18
攻撃側の合計AD(ルーン抜き) 50 175
防御側(Ashe)の合計AR(ルーン込み) 27.59 85.39

実はこの記事を書くに当たって自分でも再計算してみたところ、この動画の結果に誤りがあることがわかりました。正しい数値は以下の通りです。

実際のダメージ量
Lv.1 Lv.18
Page 1 51.18 102.65
Page 2 48.70 109.06
Page 3 50.38 106.63
Page 4 49.79 104.65
Page 5 50.67 105.23

まとめ

  • ADのみ」は序盤に有利。またLast Hitを取りやすくなる効果もある
  • AR Pen.のみ」は終盤で効果が出るようになる
  • 「バランス型」は終始安定してダメージを出せる。中でもDesolation x6・Strength x3の組み合わせは効果的

注意点

この計算は、ルーンによる数値の上昇とGraves・Asheの基本ステータスのみを考慮したシンプルなものであり、実戦においては自分のマスタリーや相手チャンピオンの構成・アイテムなどから、より複雑な計算が行われることになります。

チャンピオンのスキルによってはADの数値から追加ダメージが得られるものがあるため、「バランス型」が最適解とは一概に言えません。
またAD CarryにおいてはAR Pen.を稼ぐアイテムが限定されるため(事実上Last Whisperのみ)、総合的に判断する必要があります。

「LoL」におけるダメージ計算

6つのパラメーター

「LoL」には「物理攻撃力(Attack Damage: AD; 通常攻撃や一部の物理スキルに影響)」と「魔法攻撃力(Ability Power: AP; ほぼすべてのスキルに影響)」の2種類の属性があり、これがダメージの基本数値になります。
一方で防御側は、このダメージがそのまま体力から減るわけではありません。
各チャンピオンには「物理防御力(Armor: AR)」と「魔法防御力(Magic Resist: MR」が存在し、それぞれ対応するダメージを軽減してくれるのです。

ただしARMRも万能の盾というわけではありません。
攻撃側にはさらに、その防御力を減じる「物理貫通力(Armor Penetration: AR Pen.)」と「魔法貫通力(Magic Penetration: MR Pen.)」があるのです。

要するに……
  • 基本的にチャンピオンは、この6つのパラメーターを持っている(ただし数値が0の場合もある)
  • 攻撃時にはAD・APAR Pen.・MR Pen.が、防御時にはAR・MRがダメージ計算に使われる
詳細なダメージ計算式

Din: 攻撃数値
Dout: 実際のダメージ量
RR: 実質的なAR・MRの数値
RA: ARまたはMRの数値
Pc: ArmorまたはMagic Penetration(貫通)の定数値
PR: ArmorまたはMagic Penetration(貫通)の割合値

詳細なダメージ計算は、上記の式で行われます。
また2年前に書いた魔法防御力に関する記事も参照してください。

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