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軍事シムを楽しむために買った本(その4): 世界の名機シリーズ V-22 オスプレイ

date: 2012/07/27 18:33
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普段は戦闘機ばかりを扱っている「世界の名機シリーズ」から、なんと「V-22 オスプレイ」を特集した一冊が登場しました。
ここ数日の報道で、政治的な議論はさておき、技術的に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

かく言う自分もその一人で、現在プレイ中の「ARMA 2」にも登場することだし読んでおいて損はないだろうと今回も購入。
正直、Wikipediaのオスプレイの項目は政治的な意図を持った人が編集しているのが文面から伝わってきて辟易していたので、もっと純粋に技術的な話を知ることができる文献は無いものかと探していたところでもありました。


世界の名機シリーズ V-22 オスプレイ

V-22 オスプレイ (世界の名機シリーズ)

やはり一番注目すべきは、その独特な機構について。
シリーズ恒例の図解とスペックシートに加えて、飛行機モードとヘリコプターモードの操縦の仕組みがわかりやすく解説されています。
またオスプレイが出せる速度と高度の飛行特性を、固定翼機(C-130)とヘリコプター(H-60)のものと比較したグラフを見れば、その素晴らしい能力がわかるでしょう。

システム的な観点から興味深かったことは他にもかなりあるのですが、特に気になったのはパイロットが左手で操作する出力系の装置がヘリコプターで採用されているコレクティブピッチレバー(形状的には車のサイドブレーキみたいなやつ)ではなく戦闘機のようなTCLになっている部分で、ヘリからの転換組は苦労させられているのではないかと余計な心配をしてしまいます。

このシリーズのもう一つのお楽しみといえば、巻末の白黒ページにある開発史です。
今回はそれに加えて、オスプレイがどの程度のミッションに対する能力を持っているのか、具体的に各軍でどのように運用されるのか、開発中を含めた事故の原因(最近のものは現在も調査中ですが)もまとめられています。

航空機にそれほど詳しくなくても内容は理解しやすいはずなので、感情的な判断を下す前に冷静になって、まずはこの一冊を読むことをオススメします。

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