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「Dinner Date」プレイ動画、と俺の晩飯(HD)

date: 2012/01/28 23:30 | update: 2012/03/02 05:06
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今年最初に録画・編集した(新年早々何をやっていたんだ!)「Dinner Date」のプレイ動画をYouTubeにも投稿しました。1280×720のHDサイズならば元の字幕も見ることが出来ると思うので、自分が付け足した適当訳ではなく原文の雰囲気を掴んでもらえればと思います。

過去のDinner Dateの記事で何度も言及しているとおり、このゲームは万人受けしません
ゲーム自体は30分もかからずにクリアすることが可能ですが、あまりの退屈さに途中でやめてしまう人の方が多いことでしょう。
仮に最後までプレイする忍耐力のある人がいたとしても、またあるいは本文や行間を正しく把握する読解力のある人がいたとしても、このゲームをプラスに評価する人は少ないはず。


それでも「Dinner Date」は面白い!

ただし、”ネタ”として……

自分がこのゲームを好きなのは、まったくもって作者様に失礼極まりない話なのですが、「”ネタ”として面白い!」と感じられるところです。
例えば、デモ版と製品版の違いが老婆のランダム死である「The Graveyard」しかり、単品では買えないからプレイするためにはPuzzle Indie Packごと買わなくてはいけない「Vigil: Blood Bitterness」しかり(しかもVigilはパズルゲームではない)、作り手側が本気なのか冗談なのかわからないような”笑い”を提供してくれることに魅力を感じます。
デートをしないデートゲーム「Dinner Date」も、作者の意図にはそぐわないでしょうが、その”ネタ”という文脈においては評価できるゲームなのだと考えています。

さて世の中には、こういうよくわからないゲームを珍重し、崇め奉るゲーマーがいます。
マイナー志向? オタク的? 結構じゃないか。
雰囲気ゲー好きのネタ派の同志諸君、お待たせしました。
間違いなくこのゲームは私たちのための作品ですよ!

何度かプレイして見えてきた面白さ

……というのは半分ほど冗談ですが。

一人称視点のゲームのデザインというものは普通、「プレイヤー」が「プレイヤーキャラクター」になりきれるように作られています。
例えばHalf-LifeやCoDなどでは、(基本的に)プレイヤーキャラクターは一切喋りません。これは自身をキャラに投影し、ゲームに没入できるような仕掛けになっています。
しかしDinner Dateでは逆に、プレイヤーとプレイヤーキャラのジュリアンの人格が完全に乖離しています。ただ「彼の言動」を見続け、時に共感し時に反発し、自分と彼との差異を明確に認識させられます。

次第に、彼の強烈な性格に対する感想よりも「もしも彼と似たような状況に陥ったら、自分はどういう愚痴を言ってしまうだろうか?」という方向に思考が進んでいることに気づきます。
自分=ジュリアンではないからこそ、第三者的に楽しめる(あるいは苦しむ)ところが面白いと思います。

面白さをどう伝えるか?

この動画を作るにあたっては、非常に悩みました。
自分が記事や動画を作っているのは、それらを見ている皆さんに実際にプレイしてもらいたい、というのが第一義です。つまり、取り上げたゲームの面白さを伝えながらも本人の体験を阻害しないラインを常に意識しています(ネタバレは極力避ける、とか)。
しかしこの難敵Dinner Date、ただのプレイ動画だとその面白さを理解できるのは一部のマニアだけで、多くの人には「ポカーン」とされるだけです。ならばせめて一人でも多くの人に自分が面白いと思った部分を伝えられるよう、端的に説明する要素が必要だろうと感じていました。

年末年始に独身男どもが集まるMumbleチャンネルでの話し合いの中で思いついたのが、「実際にプレイしている様子を入れる」という演出でした。
プレイヤーキャラクター「ジュリアン」の言葉に共感・反発する「プレイヤー」の姿を見せることによって両者の乖離が明確になります。画面は一層シュールなことになってしまいましたが、あの姿がDinner Dateのもっとも正しいプレイスタイルであり、もっとも正しい読解法なのだと自信を持ってご提案します!

この動画を通して、Dinner Dateの面白さの一端が伝わってくれれば幸いです。
そしてできれば、動画を見るだけではなく自分でプレイしてみて、自分なりの感想を導き出して欲しいです。それこそが、Dinner Dateでしか経験できない面白さだと思うので。

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