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「LIMBO」レビュー、説明不足が生む想像の余地、だが

date: 2012/01/09 20:50
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Steamのグレートギフトパイルでもらった「LIMBO」をプレイしました。
LIMBOは横スクロールのアクションパズルで、舞台であるモノクロ世界のギミックを駆使して先を目指すインディーズゲームです。

2010年7月にXBLAで配信が開始され、2011年8月にはSteamとPSNでも配信されました。
インディーゲーの中でも高評価であり、ずっと気になっていたタイトルではあったものの購入まで思い切りがつかなかっただけに、このギフトはとても嬉しかったです。


「LIMBO」レビュー

小さいながらも、良くまとまっている作品

いわゆる「死に覚えゲー」であり、画面が白黒なこともあって「あ、これトラバサミだったの」とか「上から落ちてくるのか」など、最初のうちはトラップを踏んでから気づくことも多かったです。
やり直しに対するストレスは多少あるものの、大体がそのギミックの手前からのリスタートになるのでさほど苦ではありません。
パズル自体が非常に良くできていて、最後の方になると物体の慣性を利用してタイミングよく動かさないといけないものもあり、デジタル的な解法ばかりではない新鮮な印象を受けました。
簡単すぎず難しすぎず絶妙なバランスが続き、クリアまでの約3時間を楽しむことができます。

操作はシンプルに、左右移動とジャンプ・アクションのみ。
サウンドの使い方が効果的で、要所要所で場を盛り上げたり恐怖を煽ったりしてくれます。

シンプルと言えば、劇中でストーリーに対する説明はまったくありません。
唯一、ストアページの「ゲームについて」という項目で、「運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBO の世界に足を踏み入れる」という一文があるだけ。
ゲームの始まりから終わりまでが何を意味していたのか、プレイヤーが想像するしかありません。

面白い、が

確かに面白いゲームだったものの、正直に言えば、そこまで高評価を与えたいとは思えませんでした。
「想像を膨らませる余地がある」という肯定的な意見は、裏を返せば「説明が不足しすぎている」と否定的な意見となるわけで、プレイ後に真っ先に感じたのは「本来もっと意見が割れるはずの作品なのに……」という違和感だったのです。

このゲームに対してこうも賛美ばかりが並んでいるのは、「こんな素敵なゲームをたった数人で作ったの? すごいわね!」とか「インディーだもの、よりミニマムなゲームデザイン(つまり前者の意見)が正解よね!」というインディーズマジック的なバイアスがかかってしまっているのか、あるいは「考察大好き! 想像力が豊かな俺カッコイイ」というような後者の意見に対する見下しがあるとしか思えません。

同じようなことが、「Braid」や「The Path」のときにもありました。
レビューに際して、「ゲーム作品への評価」と「考察している自分に酔いしれた自己への評価」を混ぜて考えるべきではないでしょう。

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