この記事はいかがでしたか? 感想お待ちしています!

今月1日から募集していた、「インディーズゲームオブザイヤー2011」への投票ありがとうございました。
この記事では結果発表と、その感想を語っていきます。
今年は自分も数多くのインディーズゲームをプレイし、本ブログで紹介してきましたが、皆さんも睡眠時間を削ってまでプレイしたり、あるいは買って積んだだけだったり、それぞれの楽しみ方で遊んできたのではないでしょうか。
そんな思い出とともに、一緒に振り返っていきましょう。
第5位は、タワーディフェンスとTPS型の3Dアクションが融合した「Orcs Must Die!」。
このゲームは自陣に迫るオークたちを、数多くの種類が揃った「トラップ」で殲滅するタワーディフェンスでありながら、プレイヤーキャラクターである「弟子」自身も攻撃に参加することが可能です。ウィーバーと呼ばれる強化機能はトラップだけではなく自分の能力を上げることができるものもあり、ステージによってトラップ重視で行くか自分がしっかり働くか、プレイヤー個々の技量や判断で自由にプレイできる幅があります。
ステージ自体はダークな雰囲気を放っている一方で、敵キャラであるオークたちや弟子の会話(というか独り言)は非常にコミカルで笑わせてくれます。
また、日本語字幕・吹き替えがされているので、ゲームの世界を完全に楽しめるというのも評価されているところだと思います。
| タイトル | Orcs Must Die! |
| リリース日 | 2011/10/12 |
| 開発元 | Robot Entertainment |
| ジャンル | アクション・タワーディフェンス |
| 価格 | 14.99ドル |
第4位は、エレメントを合成して魔法を作るアクションが特徴的な「Magicka」。
このゲームはその独特な合成アクションもさることながら、Co-opゲームとして良くできていることも人気のひとつになっています。
味方への攻撃判定がオン(FF有)になっているため、範囲魔法を出してしまった場合ダメージを与えてしまいます。
「イテッ」「メンゴメンゴ」などと言いながら回復魔法をかけ合い、絆を深めつつ難敵に立ち向かっていく面白さがあるのではないでしょうか。
(なお、自分はCo-opでプレイしたことがないので完全に妄想です)
| タイトル | Magicka |
| リリース日 | 2011/01/25 |
| 開発元 | Arrowhead Game Studios |
| ジャンル | アクション・アドベンチャー |
| 価格 | 9.99ドル |
第3位は、「2D版Minecraft」と呼ばれがちな「Terraria」。
このゲームは、2D横スクロールのアクション・アドベンチャー要素と入手したアイテムを使ってクラフティングをするサンドボックス要素を同時に楽しめます。
とはいえ重点を置いているゲームデザインは前者であり、アドベンチャーとしてプレイする延長線上に「ボス」が存在するため、目標を見失わずに継続してプレイできるのです。
| タイトル | Terraria |
| リリース日 | 2011/05/16 |
| 開発元 | Re-Logic |
| ジャンル | アクション・アドベンチャー、サンドボックス |
| 価格 | 9.99ドル |
第2位は、OMDと同じくタワーディフェンスとTPS(FPS)型の3Dアクションが融合した「Dungeon Defenders」。
このゲームは、レベルアップに応じて自分のステータスを上げられることや、ランダムでドロップされる武器・防具収集などトレジャーハント(トレハン)の要素も加わり、連日連夜プレイする数々の廃人を生み出したことでも有名でしょう。
4人Co-opが可能なため、フレンドに武器を見せびらかしたりテクニックを披露したりできることもその傾向に拍車をかけています。
OMDはどちらかというと「トラップがうまく機能しているかどうか」を眺めるのが楽しいゲームでしたが、DDは設置物の隙間を敵が通りぬけることも多いため「やれやれしょうがないな」などと言いつつノリノリで抜刀するのが楽しいゲームだと思います。武器の性能によっては一対多の圧倒的物量差でも無双することが可能で、とても爽快感があります。
| タイトル | Dungeon Defenders |
| リリース日 | 2011/10/19 |
| 開発元 | Trendy Entertainment |
| ジャンル | アクション・タワーディフェンス |
| 価格 | 14.99ドル |
第1位は、やはり、今年のインディーズゲームの顔とも言うべき「Minecraft」。
基本的な操作はFPS型の3Dアクションでありながら、その実、自由に積んだり崩したりできるブロック遊びとして人気のゲームです。
用意された物語はありませんが、従来の受動的な「ロールプレイングをさせられる」ゲームではなく能動的に「ロールプレイングをする」ゲームとして遊び始めた瞬間から、Minecraftにおける自分の物語はスタートします。
クラフティング要素に注目すると、プレイヤーキャラクターのサイズと比してブロック1個のサイズは大きく種類もそれほど多くはありません。そのため見栄え良く建築物を作るにはコツが必要です。
しかしそういった制約があるからこそ、解像度を上げた巨大建築やデフォルメのテクニックなどが生まれ、手軽に楽しく遊ぶことができます。
この人気は、プレイヤーのクリエイティビティーを刺激する素晴らしいゲームデザインが、多くの人に支持された結果でしょう。
| タイトル | Minecraft |
| リリース日 | 2011/11/18 |
| 開発元 | Mojang |
| ジャンル | アクション・アドベンチャー、サンドボックス |
| 価格 | 19.95ユーロ |
その他の結果は以上のようになっています。
初期の選考対象は自分とgusuさんがプレイしてきたものの中からリストアップしたため、見落としていた一部ゲーム(例えばBastionとかSuper Meat Boy)のリストへの追加が遅れてしまいました。それがなければSMBはトップ5に入っていたかもしれないだけに申し訳ない!
※1: 選考対象は、2010年12月から2011年11月までにリリースされたPC版インディーズゲーム。
※2: リリース日は「PC版が最初にリリース」された日。
※3: 複数回答可。
やはり「Minecraft」強し!
海外はもちろん、日本でも動画共有サイトやTwitter・ブログなどの、ユーザーメディアやコミュニティーが活発で、今年のインディーズゲームブームの牽引役であったことは間違いないでしょう。
次いで「Dungeon Defenders」や「Orcs Must Die!」などの、定番ジャンルであるタワーディフェンス系とアクションを融合させたゲームも人気のようです。
シングルだけではなくマルチも盛んで、協力プレイができるものは特に評価されているように感じました。
個人的に今年プレイした中で衝撃的だったのは「Frozen Synapse」でした。
やればちゃんと面白さが理解できるはずなのですが、購入に至るまでの判断材料となるスクリーンショットや結果動画だけでは全くそれが伝わらないというジレったさに、何度も撮りなおしながら苦労して解説動画を作ったことが印象的でした。
年末にプレイした「Bastion」は、実はプレイするまでタイトルと絵でしかチェックしてなかったのですが、軽快なアクションと豊富なカスタマイズ、先が気になる謎めいたストーリーにすっかりのめりこんでしまいました。オススメですよ。
良い意味でインディーズらしい怪作としては、「Dinner Date」がまず挙げられるでしょう。20分のゲームプレイは、独身男性の悲哀と煩悩(と子供っぽさ)を完璧に描いています。
残念なことに好き嫌いが分かれてしまいがちな「Bit.Trip Runner」も是非挑戦してほしい作品です。
自分がPCインディーズゲームと出合った2009年頃は、ほぼすべてが「インディーズゲーム=ダウンローダブルゲーム=カジュアルゲーム」という図式で成り立っていました。
そもそも「インディーズゲーム(indie games; independent games)」とは、「開発元(デベロッパー)が販売元(パブリッシャー)から資本的に独立(independent)している環境で作られたもの」を指します。日本では「シェアウェアの同人ゲーム」というのがその形態に一番近いでしょう。
つまり、流通は一般的なパッケージ販売ではなくダウンロード販売が有力な選択肢であり、開発規模が(人材的・金銭的に)小さいために相応のボリュームしか作れなかったのです。
当時は目当てのゲームがリリースまでの空白期間や、寝る前のちょっとした時間にプレイできるようなカジュアルタイトルばかりでした。
2010年になると、Pay-What-You-Want方式の「Humble Bundle」が登場し、商業的な成功を収めます(正確には2009年末にはすでに「World of Goo」がPWYW方式の販売キャンペーンを行っていた)。
デジタルディストリビューションサービスの最大手Steamでもインディーズゲームの取り扱い本数が格段に増え、インディーズファンが着実に増えていきます。
またこの年、正式リリース時よりも安価かつ将来的な無料アップグレードを保証した「プレリリース版」が爆発的な人気を得たゲームが登場します。
ご存知「Minecraft」です。
Minecraftのおかげで、2011年には日本でもインディーズゲームという言葉を聞く機会が増えました。
今年は特に数多くの素晴らしいインディーズゲームがリリースされ、パズルゲーム一辺倒だった数年前とは異なり、多様なジャンルで長い時間みんなと一緒に楽しむことができました。
インディーズらしい新鮮なアイデアが常に驚きを与えてくれる一方、技術面では「これは所詮インディーズレベル、これはさすが市販レベル……」といった隔たりを感じることはなくなり、色眼鏡で評価することも少なくなりました。
「インディーズだから……」とか「インディーズなのに……」といった言葉を、出来に対する言い訳や悪い意味として使う機会は今後減っていくでしょう。
それでは来年も皆様が、インディーズゲームをはじめ、多くのゲームで楽しく遊べることを願っています。
良いお年を!
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