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「BIT.TRIP RUNNER」に取り憑かれた男によるレビュー

date: 2011/07/02 18:00 | update: 2011/12/17 08:22
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「BIT.TRIP RUNNER」オモシロイ。
「BIT.TRIP RUNNER」サイコウ。
「BIT.TRIP RUNNER」ミンナモヤロウ。

2011年12月17日: 加筆修正。

昨日のセールで購入したBIT.TRIPサーガ第四の刺客、「BIT.TRIP RUNNER」をプレイしました。
3月にも紹介したとおり、BIT.TRIPシリーズは元々Wii Wareで6作品リリースされていますが、幸か不幸かSteamではこの「RUNNER」と「BEAT」の2つしか販売されていません。

BIT.TRIP RUNNERは障害物をいくつかの動作で回避する強制横スクロールアクションゲームです。
ピコピコサウンドもあいまって、ファミコン世代に懐かしさを届けてくれる素敵なゲームデザインです。
ただしその難易度もファミコン的で、中間セーブのようなユーザーフレンドリーな機能は一切ありません。ミスをしたらそれがたとえゴール目前であったとしても、容赦なくスタート地点へと戻されます。


いわゆる「音ゲー」、ではない

プレイヤーキャラクター(「CommanderVideo」、日本語版では「リズム星人」と名付けられた黒いキャラ)は、ボタンを押すことで出せる「ジャンプ・しゃがむ・キック・スプリング・ブロック」の動作を駆使して障害物を回避します。

注意すべき点(というかツッコミどころ)は結構ありますが、まず「通常のジャンプ」とコースに設置された紫色の「スプリングを使ったジャンプ」は別ボタンです。
また、動画を見ているだけだと「BGMに合わせてタイミングよく押せばクリアできる」と誤解されるでしょうが、実際には「ボタンを押すことで行った動作が障害物を越えた瞬間にSEが鳴る」というのが正解で、つまりリズムよりもわずかに早めにボタン操作をする必要があります。
この一点において、RUNNERは音ゲーではなくアクションゲームなのです。

中間セーブ機能はありません。ミスをしたら最初から再挑戦する必要があります。
途中に浮いている赤い十字マークと金塊はポイントアップアイテムで、難易度Normalでは取らなくてもクリアできます(ただし難易度Perfectではすべて取らないと、スルーした瞬間にスタート地点へと強制送還されます)。
赤十字の方は取るたびにBGMがリッチになっていくので、単調な反復練習の中で意外といいアクセントになってくれます。

ちなみに、通常ジャンプはボタンを長押しすることでわずかに距離がのびます。
難易度Perfectでは特に、この「長押し大ジャンプ」と「チョイ押し小ジャンプ」を使い分けないとクリアできませんので注意してください。

自分 vs. 自分の戦い

正直、万人にはオススメできないゲームです。
救済機能がないのにコース上にはいくつか鬼畜ポイントがあったり、そもそも初見殺しがそれ以上にあったりと、プレイヤーが壁パンする様子を想像しながらほくそ笑むタイプのドSが作ったとしか思えません。
何とか難所を通過して「あとちょっとでゴール!」というとき、自分の些細なミスで最初に戻されるということもあります。
そうして、多くのプレイヤーが心を折られました……。

自分もはじめのうちは「無理ゲー」とか「コントローラー投げ出したい」とか思っていました。
しかしステージを進めるごとに、だんだんとBIT.TRIP RUNNERの魔力に取り憑かれてしまいました。
これはリスタートが早いので止め時をつかみにくいだとか、もっとカッコよくリズム刻みたいとかいう「それらしい」理由ももちろんあるのですが、もっと単純に、「悔しいから、クリアできるまでやる!」というプレイヤーの負けず嫌いを煽るのが巧いゲームデザインのせいだと思います。

このゲームは必ず、同じときに・同じ場所で・同じ障害物を回避させられます。つまり重要なのはタイミングだけで、覚えてしまえば難しいことなど全くありません。
個人個人のセンスによってクリア時間が変わってくることは認めますが、それでも辛抱強く反復練習をすれば、誰でもクリアできるようになるはずです。
クリアできないのは「このゲームが難しいから」ではなく、単に「自分の根性が足りないから」なのです。

気づけば、「自分 vs. BIT.TRIP RUNNER(とドS開発者)」の戦いは、「自分 vs. 自分」の戦いになっていました。

それでも「BIT.TRIP RUNNER」が好き

面白いことにプレイ中、自分がプレイしていないような錯覚に陥ることがあります。
もちろん自分がしっかりとコントローラーを握って・ボタンを押して・リズム星人がジャンプしているわけなのですが、まるでお手本動画をボーっと見ているかのように、ゲームを無意識に進めているときがあります。
リトライのしすぎで頭が(文字通り)トリップしてしまったのでしょう。
完全にヤバイ人ですが、それが気持ちいいのです。無我の境地から、悟りが開けそうです。

まずは是非、ZONE 1を最後までプレイしてみてください。
10人中9人はクソゲーと言うかもしれません。
でも自分と同じ気持ちになる人が、きっと1人はいるはずです。

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