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今からはじめる人のための「League of Legends」初心者講座 #4(ビルド編1)

date: 2011/03/21 14:19 | update: 2012/12/14 16:07
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2012年12月: 第3稿
2011年08月: 第2稿
2011年03月: 第1稿

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「ビルド(Build)」とは、勝利するために組み上げた「作戦」のことで、LoLのゲームプレイの根幹を成す要素です。
LoLのようなDotA系のゲームは「アクションRTS」と呼ばれるくらい、操作量や操作精度を要求されるアクション性の強いジャンルではありますが、各チャンピオンやゲームの駆け引きなどの知識もそれと同じくらい重要です。「ビルド」とはそういった論理的な部分を指す言葉とも言えるでしょう。


ビルドとは?

LoLにおけるビルドは、具体的には以下の要素から構成されます。

  • ルーン
  • マスタリー
  • サモナースペル
  • アイテム
  • スキルオーダー
  • ロール

これらを組み合わせるとビルドが無限にあるように感じられますが、途方に暮れることはありません。チャンピオンにはそれぞれ適性があり、必然的に(あるいは現実的に)選択可能なビルドは限られてきます。
具体的には、「DPS」「Mage」「Tank」の3種類の基本形を覚えておけば、後はその応用で大体何とかなります。

ただしときには、味方・敵のチャンピオン構成や試合展開にあわせて臨機応変に組み直したり、相手の裏をかくために変則的なビルドを考えたりという必要があることだけは頭に留めて置いてください。

良いビルドを知るには

良いビルドを知るには、「上手い人のものを参考にする」のが一番手っ取り早い方法です。
LoLのコミュニティーサイトには、プレイヤーが提案したビルドがまとめられているものもあります。

人気のあるビルドは、勝つためのヴィジョンが明確であるとか、数値的な裏付けけがされているとか、多くのプレイヤーに支持されているだけの理由があるはずです。もちろん自分に合ったものかどうかは使ってみないとわかりませんが、少なからず参考になる点があるでしょう。

ゲーム「前」におけるビルド

LoLには3つの「レベル」が存在します。
1つ目はゲーム中における「チャンピオンレベル」です。このレベルが上がるごとにチャンピオンはステータス値が上昇します。毎回レベル1からスタートし、Minionなどを倒すことで経験値を得てレベル18まで成長します。
2つ目はそのチャンピオンが持っている「スキルレベル」です。チャンピオンのレベルが上がるごとにいずれかのスキルを1段階だけ強化できるようになります。一般的なチャンピオンなら通常スキルは5、Ultスキルは3が上限です(5+5+5+3=18)。
そして3つ目は、プレイヤー自体の習熟度をあらわす「サモナーレベル」です。これはゲームごとにリセットされるチャンピオンレベルとは異なり、ゲームの勝敗によって得られる経験値(XP)の蓄積でレベルアップします。もちろん試合に勝ったほうがXPを多く獲得できます。およそ300戦で上限のレベル30に達する計算です。

この項目で説明する以下の3つの要素は、その「サモナーレベル」が上がるごとに少しずつアンロック(解放)されます。つまり、残念なことに初心者のうちはあまり関係ない部分ということになります。とりあえず今は「そういう要素があるのか」くらいの認識で大丈夫です。

ルーン(Rune)

ルーンは、ゲーム開始時からチャンピオンのステータスを強化することが可能です。
サモナーレベルが上がるごとにルーンページのスロットが1つずつ開いていき、そこにルーンをはめることができます。ルーンはStoreからゲームをプレイすることで得られるゲーム内通貨(IP)を使って購入できます。

つまりLoLを始めた直後は空きスロットは1個しかない上に、ルーンを買おうにもIPがないため恩恵を受けることはできません。
また、最初のうちはTier 1と呼ばれる効果の低いものしか購入できないので、ルーンについては特に気にしなくても大丈夫です。
詳しくはルーンについて書いた記事を参照してください。

マスタリー(Mastery)

マスタリーはルーンと同じく、チャンピオンのステータスを強化することが可能です。また、後述するサモナースペルを強化ことも可能です。
サモナーレベルが上がるごとにマスタリーポイントを獲得していき、そのポイントを割り振りすることができます。
ルーンと異なり、マスタリーはIPなどのコストがありません。どんどん割り振っていきましょう。

基本的に最初のうちは、サモナースペルを強化するマスタリーに優先的に割り振るといいでしょう。

サモナースペル(Summoner’s Spell)

サモナースペルはゲーム中に使用可能な2つの特殊能力のことです。各チャンピオンに設定されたスキルに似ていますが、こちらはManaを消費することなく即発動させることが可能です。ただしクールダウン時間(CD: Cool Down; スペルが再使用できるようになるまでの時間)がかなり長く、1回使うと数分間は使用できません。

あえてこの項目を「ゲームのビルド」として取り上げた理由は、2つのスペルの選択を試合開始前に行わなくてはならないからです。つまり、自分の思い描いたビルドに適したものをあらかじめ選択する必要があります。

ゲーム「中」におけるビルド

アイテム(Item)

ビルドにおいて最も重要なパートは、この「アイテムビルド」です。
アイテムは初心者や上級者の区別なく毎試合買う必要があり、自分の使っているチャンピオンのステータス値を大幅に上昇させ、その役割を明確にしてくれます。
アイテムの差が勝敗の差になると言っても過言ではありません。

しかし、アイテムは(強化途中のものも含めて)100種類以上あります。
これを1日で覚えきると言うのは無理な話なので、最初のうちは公式オススメアイテムや参考にしたビルドにリストアップされたものから覚え始めてみてください。

以下、少しだけですがアイテムビルドを考えるときのアドバイスを書いておきます。

1. 全5個、予算10,000G以内で考える。
みんな最初は、つい「僕が考えた最強装備」を夢想してアイテム欄を6個全部埋めるビルドを考えがちです。しかし実際には、6個全部埋まるような長期戦は稀ですし、長くなればなるほど装備での差がなくなってくるので有利な時間帯に決着をつけないと逆転負けする可能性が出てきてしまいます。
これは自分の経験則なのですが、1試合あたりの平均試合時間はおよそ40分、収入は約10,000Gです。つまりこの予算の中で一番効率良くステータスをアップさせられるアイテムの組み合わせを調べておいたほうが有益です。
また、アイテム欄の6枠目は防御アイテムやWardなどを買うために残しておきましょう。
2. 常に相手より優位に立てるよう、買う順番をよく考える。
大事なのは装備の完成形よりも、過程において相手よりも優位に立てるかどうかにあります。
最終的に「何を買うか」というのももちろん大事なのですが、いくつかの素材が必要な上位アイテムを作る場合、実際には「買う順番」の方が大事になってきます。
なんだかアイテムビルドがしっくりこない場合は、この部分を意識して変えてみてください。最初のうちは難しいでしょうが、何度もプレイすることで「今、何が必要なのか」がわかってくるはずです。
3.必ず買うアイテムを3個だけ決めておく。
自陣に戻ってきた後で「次に何を買おう?」と迷うのは時間の無駄です。特に序盤から中盤にかけては1秒の差が重要なので、あらかじめ絶対に毎回買う重要なアイテム(コアアイテム)をしっかり決めておいて、値段も覚えておきましょう。値段を覚えることで無駄な帰還回数を減らせるようになります。
スキルオーダー(Skill Order)

先にも述べたとおり、各チャンピオンのスキルにはそれぞれレベルが設定されています。基本的には通常スキルは5、Ultスキルは3までレベルアップさせることが可能です。スキルレベルが高くなると効果も強力になるため、上げる順番(オーダー)もビルドの大事な要素になっています。
当然、片っ端から闇雲にレベルアップさせたり、均等にレベルアップすれば良いというものではありません。論理的な根拠に基づいてスキルオーダーを決めましょう。

具体的に、自分がよく使うMorganaのスキルオーダーを例に解説します。
MorganaのスキルはレベルアップさせてもCD値が減らないため、チャンピオンのレベル(=その時間帯)に敵チャンピオンを倒すために必要なダメージの量で順番を選びます。

Dark Binding (Q)
ダメージを与えるとともに敵ユニットの移動を妨害するメインスキルです。スキルレベルを上げると拘束時間が延びます。射程距離は長いですが、着弾までに時間がかかる上に貫通しないため、動く相手に当てるには少し練習が必要です。
最序盤での偶発的な交戦時に相手を拘束できる利点があるため、最初にレベルアップさせます。
Tormented Soil (W)
地面に黒い沼を発生させ、その上にいる敵ユニットに毎秒ダメージを与えます。
特にMinionの処理に有効なスキルで、序盤はこれを優先的に上げることにしています。ただし、スキルレベルが3になると、このスキルだけでMinionを処理しきれるほどの火力(ルーンやマスタリーによる底上げ込み)になるので、一旦そこで止めておきます。
Black Shield (E)
魔法ダメージとDebuff(状態異常効果)を無効化するシールドを、自分を含む味方に展開します。
スキルレベルを上げると耐久値が格段に増えますが、むしろ必要なのはDebuff無効化の方なので、序盤で1レベルだけ取ったらその後は終盤までそのままにしておきます。
Soul Shackles (Ult)
基本的にどのチャンピオンもUltスキルを取得可能になるチャンピオンレベルは決められています。強力なスキルですので、Ultスキルのレベルを上げられるようになったらすぐに上げる必要があります。表をご覧のとおり、6・11・16でレベルアップが可能なので、忘れずに上げておきましょう(うっかり取り損ねても、その後で上げることは可能ですが)。

といった具合に、スキルの詳細を把握できれば、パズルのようにスキルオーダーの模範解答が浮かび上がってくるはずです。

ロール(Roll)とビルド、メタ(Meta)について

LoLには現在100体以上のチャンピオンが存在します。同時に、そのチャンピオン達が担うロール(役割)も多岐にわたっています。
また正確に言うならば同じチャンピオンでも、最初に担当する場所やチームの作戦などによってさらに細分化された役割が存在しますが、2012年現在のメタでは以下の5つに集約されます。

AP
midレーンを担当(solo)。
スキルによって瞬間的に強力な魔法ダメージを出す。
Top
topレーンを担当(solo)。
比較的フレキシブルなポジションだが、ちょっと硬めのMelee AD(Fighter)か、AP系のTank(特にAOEスキル持ち)が多い。
AD Carry
botレーン担当(duo)。
通常攻撃を主体とする継続的なダメージを出す。終盤における超重要なダメージ源。
Support
botレーン担当(duo)。
AD Carryをアシストし続け、Minionやキルを与える。またWard等で視界を確保する。
Jungle
jungle担当。
自陣の森にいる中立Creepでお金と経験値を稼ぎ、各レーンをGankしてキルやアシストを狙う。

「ロール」と「ビルド」は正確には違う意味をもつ言葉ですが、「ロールを実現させるためにビルドを組む」という考え方から、しばしば同じような意味合いで使われることもあります。
基本的なことですがそれぞれに必要とされる立ち回り方が異なるので、自分がどの役割を果たしたいのか、チームとしてどの役割を求められているのかを考えてからビルドを組み立てるようにしましょう。

メタ(メタゲーム)とは

LoLはチャンピオンの組み合わせ、あるいはこの記事で解説したビルドによって、同じ状況が二度と起こることはまずあり得ません。
そういった不確定要素が多い中で、安定して勝率を上げるために考え出された流行の定石を「メタ」と呼んでいます。

現在のメタを簡単に説明するならば、これは「相手よりも多くのお金を生み出す」方法論です。
金策の基本は、Minionのラストヒットと相手チャンピオンのキルですが、プレイヤースキルが拮抗している場合、ここでは差が出ません。
現行メタの最も重要な点はその他の部分での金策についてで、例えばJungleを回る速度(と敵陣への侵攻)、SupportのAvariceルーンやGreed・Wealthマスタリー、TopSupportのGP5アイテム購入(Philosopher’s Stoneなど)がそれにあたります。
金銭的優位はアイテム的優位、アイテム的優位はキル的優位、キル的優位はタワー的優位ということで、勝利に近づく計算なのです。

このメタの知識が広まることによって、各プレイヤーのロールが明確になり、見ず知らずの人ともチームワークを発揮できるという利点があります。
しかし一方、これはあくまで長期的にアベレージを上げるための理論であり、短期的には上手くいかないこともあります。また型にはまった戦略であるために、対抗策を練られやすいという欠点もあります。

最終的にビルドは「自分で」考える

ビルドは、チャンピオンの長所を伸ばし、短所を補うように組み立てなくてはいけません。
同じチャンピオンを使っていても、当然プレイヤーごとに力量差があったり、毎試合展開が異なっていたりと、他人のビルドを鵜呑みにするだけではなく自分用に微調整してやる必要があります。

初心者のうちはなかなか難しいかもしれませんが、試合を繰り返して少しずつ改善してみてください。またそういった試行錯誤が、LoLの面白いところでもあると思います。

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