archive: 2010/12/06

マインカートの加速理論

date: 2010/12/06 18:00
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「Minecraft」にはカートブースターと呼ばれるゲーム仕様を逆手に取ったテクニック(いわゆるバグ技)があります。これはカート同士が反発する力を利用して推進力を得るもので、本線に併走させる形で加速レーンを設置し、手前側に無人のカートを置いておくだけで発動します。

当然、シングルの場合はカートの利用者が自分ひとりだけなので、特に何も考えることなく単線を行き帰りするだけでいいのですが、複数人が利用するマルチではいくつか条件が出てきます。

  1. 衝突を防ぐために、本線では一方向にのみ運行する
  2. 発車するために、拠点(駅)ごとにブースターを設ける
  3. 他の人が加速するために、個々のブースターはその役目を終えたあと、加速区間の始点にすぐさま自動で戻ってくる必要がある
  4. サーバーへの負荷を考慮し、常にカートを反発させて動かすループ型のブースター(いわゆる永久機関)は不可とする

SSV島では島全体をぐるっと反時計回りに移動できるように、全駅でブースターを採用した環状線を作りました。

この環状線は初期には「ターン型」を採用していました。
ターン型は、登坂加速区間と水平加速区間から構成されるブースターで、加速終了後は登坂加速区間の高さで得られた位置エネルギーを使ってブースターを始点まで逆走させるという原理です。これは重力に逆らう登り坂であっても本線のカートを加速させられるという強力な利点があります。その一方で、次の駅までの距離が長く水平な場合には、水平加速区間を長く取る必要があり、その距離を戻すために登坂加速区間も高くなってしまって景観を損ねるという致命的な欠陥がありました。

この問題を解決したのが「ヘアピン型」です。
ヘアピン型は、文字通りヘアピン部分でカートの向きを反転させて始点まで戻す仕組みです。脱線したカートが身近な線路にスナップする仕様を利用しています。ターン型と違ってブースターの速度を生かすことができるため、低コスト・省スペースで確実に始点まで戻すことが可能で、デザイン的にもあまり邪魔になりません。
比較的平坦で長い航続距離を必要とする場合に適したブースターと言えるでしょう。

現在はこの2種類を用途に応じて使い分けながら設置しています。